平成16年2月議会  下記の5項目について一般質問をいたしました。          答弁については
                                                       こちらからどうぞ


自由民主党の金子浩隆でございます。一年前のこの2月議会。改選前の任期最終議会でありましたが、県議会議員として初めての一般質問を行いました。今日、再びこの壇上に立つことができましたことに、よろこびと感謝の気持ちを持つと同時に、改めて責務の重大さを痛感いたしております。通告に基づきまして、一般質問を行います。どうぞよろしくお願いいたします。


初めに科学技術振興についてお伺いいたします。

群馬県は新しい時代を迎えている。この「ぐんま新時代」を築くために、科学技術の振興を図り、産学官の共同研究を進める。知事は平成16年度の県政推進に当たっての所信の中で述べられました。

 科学技術の振興によって、新技術・新産業を生み出すことは、経済基盤の強化に極めて重要であります。

 県では、平成11年3月に科学技術振興指針を策定し、“強い群馬づくり”を目指して科学技術を振興しております。今年度、平成15年度は、9月の産業技術センター、続く12月の東毛産業技術センターのオープン、昨年の2月議会で質問をいたしました「ぐんま星雲クラスター構想」の展開、産学官連携の諸施策が積極的に推進されてきました。

 一方で特別政策本部では「元気な地域づくりのための科学技術振興プロジェクト」が立ち上げられ、地域発展につながる元気な産業と県民生活のための部局横断的な科学技術振興方策と、分野の枠を超えて科学技術振興に取り組める新しい連携体制について検討がされてきているとお聞きしております。

いうまでもなく科学技術の振興は一朝一夕で達成できるものではありません。そこで、関係者の努力の積み重ねを踏まえ、「科学技術立県」への新たなスタートを切る知事のご決意をお伺いいたします。

次に構造改革特別区域、いわゆる特区の活用についてお伺いいたします。

特定分野の規制緩和・規制改革を行うことにより、特定地域の構造改革の成功事例を示し、全国的な規制改革へと波及させ、わが国経済の活性化を実現することを目的とする構造改革特区構想に対して、すでに全国で236の特区が内閣総理大臣の認定を受けています。

本県では平成14年8月の特区提案第一時募集に対し、企画部企画課の取りまとめにより、「農と大地が結ぶ新世紀むらづくり特区」「産官学連携ナノテクノロジー特区」など5件の提案がされております。

その後企画部より特別政策本部に引き継がれ、2次、3次、4次募集に対して6つの県独自提案がされているようです。

この地域に限定して、試行的に規制緩和を行い全体的な改革に結びつける、あるいは、個性ある地域の発展を図ろうとする構造改革特区に対する提案の結果はいかがであったのか、また特区活用に対する本件の取り組み状況をお伺いいたします。

 さらに、この構造改革特区に関し、昨年の2月議会、記録を見ますと、ちょうど一年前3月3日であったのですが、知事は「水の特区」という構想を提唱されています。知事の提案について興味を持って検討をはじめた町村もあったと聞いておりますが、特に神流町においては「かんな田舎体験交流特区」において知事の「水の特区」に近い趣旨の特区提案があったと聞いております。この「水の特区」構想提唱後の取り組み状況と今後の推移・取り組みについて、特別対策本部長にお伺いいたします。

次に、ただいまの構造改革特区にも大きく関連をしておりますが、
幼保一元化、一体化についてお伺いいたします。

学校教育法に基づく幼稚園と児童福祉法に基づく保育所は、ともに就学前の幼児を対象としているのですが、従来、それぞれ異なる目的・機能を持っているとされてきました。

現下の急速な少子化の進行、社会環境の変化、幼児の教育ニーズ、保育ニーズの多様化などに対応すべく、施設の共用や、運営の一体化を進めるのが幼保一元化、一体化であると理解をしています。

幼稚園と保育所の両者の機能を巧みに活かし、就学前の子どもたちのより良い育成環境を整備していくことが重要であります。

さて、地域限定で規制緩和する構造改革特区の第一陣として幼保一体化特区に認定された六合村いよいよ来月4月より幼稚園と保育所を一体的に運営する「六合こども館」をオープン、スタートさせるとお聞きしております。この六合村の取り組みがまさに構造改革の成功事例として、少子化や過疎化など同じ課題を抱える、他の市町村のモデルとなるよう大いに期待をしております。

「子どもを育てるなら群馬県」。県としての取り組み、お考えをお聞かせ下さい。

また、新年度において、エンゼルプランの推進の中で、私立幼稚園余裕教室活用モデル事業が新規事業としてあげられています。私立幼稚園のあき教室を保育所に活用するための補助事業と説明されておりますが、幼保一元化、一体化の取り組みのひとつなのでしょうか。この新規事業の概要も合わせてお伺いいたします。

  
次に尾瀬の世界自然遺産登録に向けての取り組みについてお伺いいたします。

私は、一昨年8月、農林常任委員として、日本初のユネスコ世界自然遺産、白神山地を訪れました。現代に残された貴重な自然の遺産をわれわれ現代人が未来へ、子孫たちへいかにして残していくか、「人と自然との共生」の在り様という大きなテーマを持って視察・研修を行ってまいりました。

そして昨年3月、環境省と林野庁は新たな世界自然遺産候補の選定作業を開始し、候補地の絞込みが進められる中で、尾瀬を含む奥利根、奥只見、奥日光の地域が詳しい検討を必要とする19の対象地域として残りました。

尾瀬は、わが県が誇る自然の宝庫であるとともに、多くの人々の努力により守られ、受け継がれてきた自然保護の象徴的存在でもあります。

四季折々に多彩な変化を織りなすこの自然は、遙かな年月を経て創り出されてきたものであり、多くの人がこの尾瀬を訪れ、その美しさに魅了されてきました。

県民の一人として、この地域がユネスコ世界遺産委員会に推薦できる候補地として選定されることを期待し、検討の行方を見守っていたのですが、残念ながら最終選考で候補地からは漏れるという結果でありました。

そこでまず、この尾瀬を含む奥利根、奥只見、奥日光が選考からもれてしまった理由はどのようなものであったのか、またその結果についてどのように受けとめられたのか、更に、自然保護などの観点から今後も世界自然遺産への登録を目標としていく意義があるとお考えかどうか、また、意義があるとお考えであれば、県として今後どのような取り組みを行っていくのか、環境生活部長にお伺いいたします。

最後に21世紀の森の森林公園としての利用促進についてお伺いいたします。

森林を育て豊かな森林(もり)を次の世代に引き継いでいくことはとげも大切です。森林(もり)はまた、私たちの心に潤いを与えてくれます。

県民の環境への関心が高まる中、森林公園は、「人が森林とふれあう場」として、「憩いの場」「教育の場」として大きく期待されています。

第49回全国植樹祭が開催された沼田市と川場村にまたがる県立森林公園「21世紀の森」。ボランティア団体の呼びかけにより、毎年、下草刈りの作業や野外音楽祭などの行事が開催され、多くの人々が参加していますが、私は、この「21世紀の森」が森林公園として県民にもっと利用されるよう期待するところであります。

「21世紀の森」を訪れる子供たちが、広大な芝生広場を思いっきり走り回り、森林の豊かさを活かして自ら遊び道具を作って遊んだり、林間でのキャンプ体験で夜の森の恐ろしさ、自然の神秘を実感したりと、森林の中で自然に対するより深い理解が得られれば、とてもすばらしいことではないでしょうか。

また、この森林公園は、12月中旬から春までの4ヶ月間は積雪が多いため、現在利用されていません。開園当初は「21世紀の森・雪まつり」が開かれていましたが、この雪まつりは名前はそのままで、会場を移して継続実施されているようです。

雪の中での「森林とのふれあい」がいろいろと考えられるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

更に、過日は、地元グランドゴルフ協会の役員さんから「約1,000人もの方々が参加する地区大会を21世紀の森で開催できないだろうか。21世紀の森の宣伝にもなるし・・・」という問い合わせをいただき、県当局におつなぎをいたしました。        

そこで、この「21世紀の森」が森林公園として、もっともっと利用されるよう、利用されやすいよう、必要最小限のハード整備とともに、ソフトの充実、情報発信を行っていく必要があると考えますが、林務部長にお考えをお伺いいたします。

以上、5つの質問をいたします。宜しくご答弁をお願い申し上げます。


 5つの質問に対し、それぞれで答弁をいただきました。

 先の11月議会で、行政評価のひとつとしてPDCA、プラン、ドゥー、チェック、アクション すなわち、計画、実行、検証・評価、そして新たなる展開の4つをサークルとして回していく手法のお話がありました。

 科学技術の振興を始め、事業・施策のひとつひとつは、繰り返しになりますが、一朝一夕で達成できるものではありません。県民、関係者ひとりひとりの努力の積み重ねの上にしっかりとした検証・評価を行い、そして新たな施策の展開がなければならないと考えます。

 時として「計画はあったけれども」あるいは「そういえばあの事業はどうなってしまったのかねぇ」という事があります。

 平成11年度にこの「21世紀の森」の利活用検討委員会が設置をされ、利活用計画も策定されています。

もう5年もたっています。計画から実行へ、検証・評価を経て新たなる展開を期待いたしております。

 社会が激しく変化をして、新しい時代を迎えている今、変化に対応しての計画・事業の見直しも行いながら、改革を断行していくことが必要だと考えます。

 今日までの計画、実施事業、そして、制度、組織、意識というものにもしっかりと検証、評価をした上での改革が行われるよう要望いたしまして、一般質問を終わります。