◎農業担当理事(加藤光治 君) 金子浩隆議員の「ぐんまらしいグリーン・ツーリズム」の推進に関する御質問にお答えをいたします。
 お話しのとおり、グリーン・ツーリズムは、都市の人々が自然豊かな環境の中で、「ゆとり」や「安らぎ」「癒し」を享受しようとする余暇活動でございますが、これを受け入れる農山村地域の人々にとっても、所得機会や雇用の増大に結び付き、また、郷土の再発見と元気で誇りある地域づくりに寄与する取り組みであると考えております。
 本県では、従来から農協を中心とした取り組みや姉妹都市提携などを基軸とした取り組み、また、集落や有志グループによる共同受入れなど、各地域で様々な特色あるグリーン・ツーリズムに関する取り組みが行われてきたところであります。
 「ぐんまらしいグリーン・ツーリズム」の考え方についてでございますが、特に群馬らしいという点につきまして、1つとして、本県の有する自然、田園の美しい景観や環境等と調和し、これを活かすこと、2点目として、特に自分の住んでいるふるさとのよさをそれぞれの住民が認識をし、その地域づくり、県づくりに結び付けること、3つとして、本県農山村地域は様々な地形や自然条件、特色を持っておりますが、そうした地形・自然条件や各地域の特色ある風土、伝統、文化など、その地域の持つ多様性を踏まえた取り組みを行うこと、4つとして、これまでいろんな取り組みがされておりますそうした個性的かつ独自性ある取り組みを継続し、さらにこれを発展させていくこと、そして5つとして、県が総合行政として推進しております「広い意味の観光」の一翼を担い、他の分野との連携を図るとともに、温泉や既存観光地を含め本県の有する多様ないわゆる資源を活かし、またはこれを視野に入れた取り組みを行うことなどを柱といたしまして、各地域が元気で個性あふれる地域に発展をし、そのことによって群馬県全体のよさが高まっている、このようなものと考えております。
 この推進に当たりましては、グリーン・ツーリズム関係者や県民が自分の住む地域のあるがままの姿を大切にしていくことなど、グリーン・ツーリズムという物の考え方、物の見方について理解を深めること、そして、群馬の農山村の自然や景観、伝統的な暮らしや文化等の価値を自ら再認識し、地域全体で守り伝えていくことが大切であると考えております。
 次に、具体的な施策でありますが、まず第1でありますが、グリーン・ツーリズムの積極的な普及・啓発を図り、県全体としてグリーン・ツーリズムを大きな取り組みにしていくことが大切であります。これまで市町村や関係団体等と連携し、「グリーン・ツーリズム・キャラバン」を展開する中で、体験フェアや研究大会の開催などを実施してまいりました。さらに来年度は、県内において「グリーン・ツーリズム全国シンポジウム」を開催する予定であります。
 第2は、人材の育成とネットワークの形成であります。地域におけるグリーン・ツーリズムの推進役、応援団となります「グリーン・ツーリズム推進サポーター」の育成講座を実施中でありまして、この受講者等から成ります「ぐんまGTサポーター」の活動を支援するとともに、県と市町村により「群馬県グリーン・ツーリズム連絡協議会」を開催しまして、協議、連絡調整を行っております。今後、この協議会活動のさらなる充実や民宿・体験施設関係者等とのネットワークの構築をさらに充実してまいりたいと考えます。
 第3として、グリーン・ツーリズムのフィールドとなります農山村地域の受入れ態勢の整備であります。地域内の連携システムの構築、自然と親しむ施設や直売所、農林漁業体験施設の整備、農村景観の保全等への支援を実施してきたところでありますが、今後、さらにこれらを充実し、グリーン・ツーリズムの推進、拡大に寄与します資源の充実に努めてまいりたいと考えます。
 今後とも、これらの取り組みを通じて、お話ししましたような「ぐんまらしいグリーン・ツーリズム」を積極的に推進してまいりたいと考えております。
 以上です。