◎環境・森林担当理事(二見秀隆 君) 森林バイオマスの活用推進についてお答え申し上げます。
森林バイオマスの活用推進に対する県の取り組み状況についてでございますが、地球温暖化問題や廃棄物問題が顕在化する中で、生物に由来した再生可能な資源でありますバイオマスの利活用が注目されております。県といたしましては、国の「バイオマス・ニッポン総合戦略」を踏まえまして、昨年9月に全庁15課で構成します「バイオマス利活用推進連絡会議」を設置して、関係課の情報の共有化や関連する新技術情報の収集等に努めてきたところでございます。今年度は、県内のバイオマスの利活用を総合的に推進するための「マスタープラン」を策定するほか、「バイオマス活用推進ハンドブック」の作成や「バイオマス活用事例研修会」などを実施いたしまして、県民に対する普及・啓発や関係者への情報提供等を行うこととしております。
議員御指摘のように、本県は県土の約3分の2に当たります42万ヘクタールが森林でございます。利根沼田地域、吾妻地域、西毛地域を中心といたしまして、製材の過程で発生いたします残材や林地残材などの森林バイオマスが豊富にございます。また、木造家屋の解体に伴いまして発生する建設木くず等も同じ木質バイオマスでありまして、これらを資源として有効に利用することができれば、環境の保全とあわせて地域の活性化にもつながるものと考えております。
製材残材や建設木くず等は、今後、発生量の増加が見込まれておりまして、素材としてだけの利用では量的に処理できない状況にありまして、今後は、エネルギー利用を含む循環利用の拡大が求められております。木質バイオマスのエネルギー利用につきましては、小規模で効率のよいガス変換技術を応用した発電や熱供給事業への期待が高まってきております。県といたしましては、昨年度から下仁田が実施しております森林バイオマスを利用いたしましたモデル事業に対し支援を行うとともに、今年度は、鬼石町と共同して、県内で発生する建設木くず、剪定枝などを利用した発電・熱供給事業の実施可能性について、産学官の連携によりまして調査・研究を行っているところでございます。
今後の取り組みにつきましては、バイオマスのエネルギー化事業等の検討結果をしっかり検証、評価いたしまして、地域において事業化が可能と判断される事業につきましては、実施に向けた取り組みを進めていきたいと考えております。
なお、木質バイオマスの利活用につきましては、県民の理解・協力が重要でありますので、引き続き情報提供を密に行うとともに、県内各地域におけます新たな取り組みにつきましても、地域の実情を踏まえて支援をしてまいりたいと考えております。
以上でございます。