尾瀬の世界自然遺産登録に関するご質問にお答えいたします。
わが国の世界自然遺産は、平成5年12月に登録されました屋久島と白神山地の2つであり、これに続く候補地を選定するため、昨年の春、議員ご指摘の通り環境相及び林野庁の共同による検討会が設置されました。この検討会では、今後5年程度の間に世界自然遺産として推薦できる地域があるかどうかの検討が進められ、19の地域について登録基準として満たさなければならない地・地質。生態系。自然景観及び生物多様性という観点からの評価や登録隅の類似遺産との比較、各地域の保護水準の検討等が行われたところであります。検討過程で、尾瀬を含む奥利根・奥只見・奥日光は詳細検討対象の19の地域の1つであったわけですが、最終選考で候補からはずされました。
選ばれ中田理由としては、第1に、利用施設や利用者の集中が見られ、人為的な自然の改変が大きいこと。具体的には奥利根・奥只見地域のように電源開発が進み、ダムや発電所の建設等は大規模になされていること。2つ目は、高山植物群落の衰退などが見られること。3つ目には白神山地などと比べ人手がまったく入らない原生的自然が少ないことなどが指摘されたものであります。
県といたしましても、期待をして見守っておりました。したがって、今回の結果は残念であります。しかし、このことが自然保護の原点であります尾瀬の勝ちを損なうものではないと確信しておりまして、今後も尾瀬の自然環境保全に積極的に取り組んでまいる所存であります。
次に、今後の取り組みについてでございますが、世界自然遺産の次の候補地選定は、早くても5年以降、10年ほど先になるのではないかと考えられております。したがって、この間、将来にわたって尾瀬をしっかり守り、その自然を良好な状態で保全し続けていくことが何よりも大切であると考えておりまして、その結果として、将来、世界自然遺産の登録に結びつくことができれば、まことにすばらしいことではないかと考えております。
しかし、今回の国による選定作業の経過から見ますと、世界自然遺産は尾瀬という限定された地域ではきわめて登録が難しく、尾瀬を含む広い地域の自然を対象とする必要があることがわかったわけであります。したがいまして、尾瀬の自然環境保全に力を注ぎながら関係県とも相談をしてまいりたい、そういうふうに考えております。