金子浩隆議員のご質問にお答えいたします。
科学技術振興についてであります。
「ぐんま新時代」を築いていくためにも、科学技術振興というのは非常に大切な要素であります。人間には精神活動と、それから経済活動と両方あると思いますが、根本的には文化、そしてそれが活発化して科学技術、そして政治や経済が元気になることが群馬の発展に大きな要素のなると思っております。
特に群馬県は東京に近いということから、近郊工業型の地域でありまして、伝統的に「ものづくり県」であります。日本で最初の官営富岡製糸場ができたということもそういったことの第一歩であったわけであります。こうした立地条件を良く生かしまして、科学技術を広く発展させることが必要だと思っております。県には多くの試験研究機関があります。それは各部にまたがっております。商工労働部をはじめ、農政部、林務部、あるいは保健福祉部等々、そういった試験研究機関があります。そして、大学も国立大学、公立大学、私立の大学、そうした大学の研究機関もあります。また、産業界にあっても優れた研究開発機能を持った企業が群馬県内にはあります。そういう、いわば産学官の連携を推進いたしまして、しょして国のほうでも科学技術を振興するために法律も制定し、そのためのお金も用意して、今取り掛かっているところでございますので、こういうものを利用して群馬県の科学技術を振興してまいりたいと思っております。
特に20世紀は著しい科学技術の発展を見ました。ナイロンをはじめとする化学繊維が発明されたり、あるいはロボットが発明されたり、航空機や電信電話、コンピューター等々、いろいろなものが発達したわけであります。私たちの身近な生活でも、テレビや家庭電化製品をはじめとして、非常に豊かで快適な生活を営むことができました。ただ、一方で、これが大量生産・大量消費・大量廃棄というような資源問題や環境問題にマイナスの面も負っていることも事実でありまして、こういったことも、21世紀の科学技術の中で克服していかなければならないことだと思っております。
最近はバイオでありますとかナノテクでありますとか、いろいろ技術が発達してきておりますので、新しい時代のなかで科学技術のマイナスの面を極力小さくしていく、そうした技術が発展することも必要であります。そして、科学技術の根底をなすものとして、その根底としての思想、いわば倫理とか哲学とか政治・経済とか、人文科学、社会科学などはもちろん、広い意味で文化の発展も均衡ある発展が必要ではないかと思っております。つまり、広い意味での総合科学技術の振興が行われなければならないと思います。
科学技術振興のためには、もっとも大事なこととして、次代を担う創造的な人材の育成、それも文化と技術の融合、芸術・技術。科学を総合的に活用できるような人材育成があげられます。そういう人材を育てていくためには、単なる詰め込み教育だけではだめでありまして、幅広く想像力豊かな、表現力も持ち、協調性や正しい倫理観なども育てていかなければいけないと思っております。子供の頃からそうしたことを育成していくためにも、新年度では「こどもアカデミー」というようなこともやってみてはどうかということを考えているところであります。
21世紀の科学技術は「社会や任変の幸福のための科学技術」が主流になるといえると思います。そのためにも、社会の構成員である県民レベルであらゆる面の英知を結集する拠点として「科学技術県民会議」も設置してはどうかと考えております。そして、これらを含めた施策を総合的に推進するために、縦割りを排除して部局横断的な総合窓口として「科学技術振興室」を新設いたしまして、様々な知恵と技を結集させて参りたいと考えているところであります。